... 春の水。(沾徳)春の水ところに見ゆる哉。(鬼)とらんとすれば春の水黄なり。(曉台) ○夕されば千鳥飛ぶなり春の水。(木) (太) ○堀川や家の下行く春い水。(太祗) ○朝なぎに棹さす淀川をさも心とけてぞはるはみなろ霜がれの蘆まのつら」打とけてのどかにめ ...

な刈りそ春の草里の子や髪に結ひなす春の草誰なぐりても萌えたつ世話やは↓撞かぬ ... 水)の名末上元や松にはじめてすっぽんも時やつくらむついそこの二文渡しゃ山の端 ... 春の水朽もせぬ落葉に澄む春の水今朝知るや筆の海にも春の水他有(鶉衣)也有(鶉衣) ...

辻 桃子, 安部 元気. 春泥しゅんでい|春の彩どろ弥生野に群れて山羊やら羊やら小雪|水水凍土(冬)に映るぬるむな杉田久女水温み砥石に残る父の癖石坂陽太郎|春の海はるのうみ春の渚のの春の水はるのみ春水、水の都寒の水(冬)のんびりとおだやかに広がる春 ...

... 春の漑寒水春の水はるのみづ 42 春―地理書くのホ-スむる西東三鬼. 春田はるた春の曲↓田た田た冬田(冬)苗を植える前の田。雪解けや凍解けで生まれたぬかるみ。春泥に押し合ひながら春泥に子等のちぽこならび春泥の坂をのぼれば母校かなほりもとちかくる娘 ...

... 春の時候でありますからそこに灌えられている大水はすなわち春の水であります。夕暮日輪が西に落ちるころその春の水を見ているとだんだんその水は増してゆくような心持がするというのであります。なぜ増してゆくような心持がするのでしょうか。それは ...

... 水を馳走始の端居かな。鈴虫のなくや枯野の古社。禪寺の寂はやぶれぬ初蛙。羨まし世を朝顔のさき心。虹の根に一むら繁る若葉哉。福井、松丹丹波操竹蘭春梅倚堂呼。笑。子っ丸。春の水笹舟一つ流れけり、石佛の頭を撫づる柳かな駒勇む侍町の若葉哉。夕月や ...

辻桃子, 安部 元気. しゅんはるはるのやよいのしゅんこう春の野はるのの春野、弥生野、春郊→青野(夏)春の水はるのみずはるのみづ春→寒の水(冬)はる春田春の田はるたはるどろ↓冬田(冬)春泥しゅんでい苗を植える前の田。いてど春の泥雪解けや凍解けで ...

... 春の水さす棹の拳にのるや春の水五器皿を洗ふ我世やはるの水川風寒み千鳥鳴くなりといへば、人をして炎暑にも寒からしむとかや、あるは蛙飛込むと、水音を観じたる言外の餘情、それらの妙境は及ぶべくもあらねど夕されば千鳥とぶなり春の水磯山や小松が中 ...

わがこころそぞろ砕けて流れいでてうす紫や春の野の水(蟻作)春の水を詩化したので、このやうな種類のものは我國に例が無温かな、うら若い、ゆるやかな春の野川の水と、恍惚として野にある我の心とが同化したゃうのここち。うす紫と云ふ所に春の思が能く ...